外国人を受入れるということ

外国人材受入れの形

外国人受け入れを考える上で、大前提として明確にしておくことがあります。

「なぜ日本人ではなく、外国人なのか」ということです。

それには「良い人材には、国籍や性別など関係がない」という考えを確実に持つことから始まります。

外国人材を着実に受入れていくには、技能実習生から始めるのが無理のない形です。

外国人実習生の介護実習の様子 横浜医療介護福祉協同組合

どのような候補者がいるか

  1. 技能実習生
    未経験、日本語でのコミュニケーション指導が必要な人
  2. 特定技能外国人(海外採用・国内採用)
    技能実習生とほぼ同じレベルの人
  3. 特定技能外国人(国内採用)
    経験によっては戦力となる可能性がある人
    技能実習2号終了者、EPAプログラム終了者で介護福祉士国家試験不合格だった人(ただし数は少ない)

外国人はどのような人で、どのような考えを持っているのか?

両者の思いをすり合わせていくことから始まります。

外国人人材のキャリアビジョン

  • お金を稼いで、母国の家族に仕送りをする
  • 将来、母国で起業したい
  • 海外で働く経験がしたい
  • 日本で働きたい
  • 日本で身につけた技術を持ち帰って、経験を生かして母国で仕事がしたい

受け入れ側としては…

  • 長期にわたって勤務してほしい
  • 質の高い人材を確保したい
  • 組織を活性化させたい
介護実習の様子 横浜医療介護福祉協同組合
介護実習の様子

外国人材の特性

外国人材は下記のような特性があります。こうした特性を踏まえて、受入れる人材を選んでいくのがベストです。

技能実習生 日本語でのコミュニケーションが難しい
介護経験はない
特定技能外国人
(未経験)
海外採用
介護経験はない
日本語でのコミュニケーションが難しい
国内採用
介護経験はない
日本語でのコミュニケーションがある程度可能
日本の文化・習慣に慣れている
特定技能外国人
(経験者)
日本語でのコミュニケーションが可能
日本の文化・習慣に慣れている
介護業務の経験がある
入職後、すぐに夜勤が可能
共通項目まじめで熱心に仕事に取組む
明るく笑顔で勤務する
素直な性格である
若くて元気がよい
お金に対してシビアである
宗教心が篤い
家族を大切にする
老人を敬う

外国人材の受入れの形

技能実習生の受入れのみの場合

 経験は、最長でも3年未満で、指導が終わったころに帰国となる。一定の人員確保は可能となるが、戦力になるのは3年目の実習生に限られる

外国人技能実習生受入れの形 横浜医療介護福祉協同組合

技能実習と特定技能の組合せの場合

 3年間の実習による指導が終わると、人材として機能し始める。特定技能への移行後は、後輩の指導など責任ある立場に就くことが可能となり、貴重な即戦力となる。

技能実習と特定技能の組合せ 横浜医療介護福祉協同組合

良い人材は育成して確保する!

大切なのは人材確保ではなく人材育成です。人材育成の先に人材の確保があります。

技能実習(3年)

育成の期間

育成、支援、保護が義務となる。
 

特定技能(5年)

育成から戦力へ移行する期間

日本人職員と同等の立場で勤務。
意欲があれば、国家試験受験も可

介護(無期限)

人材として機能していく期間

現場におけるリーダー的存在となる可能性が広がる。

受入施設が行う育成のための活動(技能実習と特定活動の期間)

受入施設と外国人材がともに成長する形この成長のお手伝いを、横浜医療介護福祉協同組合が行います。

  • 実習生の日本語学習機会の提供
  • 実習生のモチベーションUPに繋がるキャリアパスの提示
  • 資格取得などの機会提供
  • 報酬、表彰、昇格などのインセンティブの提供
  • 施設全体の意識変容→相互の信頼関係(人間関係作り)のための異文化理解と適応